摂食嚥下班会議議事録

NPO多摩胃ろうネットワーク
平成25年度第4回摂食嚥下班会議議事録

日時:平成25年12月17日(火) 19時00分~

会場:新天本病院

参加者(敬称略):宮本、佐々木、門脇、大津、廣瀬、前田、櫻井、木下、羽賀、浜本、信夫

 

議題
1.勉強会:エレンタールの有効活用について(味の素製薬より)
胃ろう栄養患者の下痢や誤嚥性肺炎予防に対するエレンタールの効果について、
昭和伊南総合病院消化器病センターの堀内朗センター長の報告をもとに、
活用方法を教えていただいた。高吸収能の特性を生かし、短期間で便回数を減少でき、
症状の強い時期に一時的に使用することで、介護者の負担軽減にもつながるとのことであった。
フレイバーがおいしくなったと紹介受け、全員で試飲・試食おこなった。
味の素製薬より、堀内先生の講演会企画が提案され、1月の会議で検討することとした。


2.アプリケーション Manoライフ手帳について(TYD浜本さんより)
家族カルテ機能と地域マップ機能について説明があった。カルテ機能で処方箋の取り込みについて、
お薬手帳にシールを貼るように簡便に行える方法で意見を出し合った。また、資料紹介以外の、
あったらいいなと思う情報も聞かれた。
医療に関わる情報については、医療機関の持つ情報をダイレクトに受け取ることは
セキュリティーの高さから困難であるのが現状。
地域マップに表示される施設情報について、どこまで求めるかとの意見では、
シンプルな表示がわかりやすいのではないかと話しがでた。
実際の画面がうまくイメージできない状況のため、
1月のパス会議でもう少し進化した形で紹介してもらうこととなった。

3.事例検討会(各自で抱える対象者についての意見交換)
ケアマネージャーより利用者さんの事例について紹介され意見交換を行った。
① 脳梗塞後遺症でPEG造設し転院すすめられたが自宅退院し、
往診・訪問看護・ヘルパー・訪問歯科をフルに利用し、経口摂取可能となり
PEG抜去できた。しかし、高次機能障害で注意欠陥・欲求優先が強くでており自宅にいると暴飲暴食が続く。
そのため、ショートステイを利用しながら摂食コントロールしている、とのこと。
メンバーから、高次機能障害の程度によっては、投薬によるコントロールを加える方が
本人のストレスが緩和される場合もあるので、一度専門医に評価してもらってはどうか、
とアドバイスがあった。かかりつけ医がずっと診てくれているため頼みにくいところもあるようだが、
働きかけ方の工夫をすることで乗り越えていくことの意見もあった。
② 誤嚥性肺炎を繰り返し再入院した病院で、在宅ケアの不備を注意されたが誤嚥の原因について明確な話しがなく、
納得できない状況だった。嚥下評価と嚥下リハビリについて他院に相談して転院することにした。
病院の相談員は嚥下について理解がなく、ケアマネージャーが自身で調整し転院した。
この班会議が情報源として役立ったケースであったと思う。
多職種でフラットな関係で意見を出し合える場として、
今後も様々なケースを紹介し合いながらお互いの気づきを自身のスキルアップに役立ててほしい。

4.その他
・PDN医療フォーラム1月12日開催のお知らせ配布
・来年より、開催曜日についてリーダーの都合により水曜日になる。
 次回は、3月19日水曜日19時~新天本病院で行います。

■会議議事録PDF >>

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