老いを思う
週1回のコラム「健康問題アレコレ」の連載を日刊工業新聞に始めたのは、2010年1月である。患者として、知っていたら得することを思いつくまま書き綴ってきた。その中から高齢者に関係ある情報を順次掲載していく機会をいただいた。私自身、還暦を迎えたにもかかわらず、ありがたいことに計352歳になる4人の親が関西に健在である。せっせと東京と大阪を往復しているが、おそらく親を初めて介護し、子どもからは介護してもらえない初めての世代になるのだろう。そして最近は、親の老いを「やがてわが身」ではなく、「もうすぐわが身」と思うようになっている。ここでの情報が、皆さんの老いに対する準備に少しでも役立てば幸いである。
岩石隆光 医療ジャーナリスト・社会福祉士 毎日ライフ・JAMA(米国医師会雑誌)日本語版元編集長