胃に入っているチューブは抜けにくい構造になっていますが、引っ掛けてしまったり、バルーンがしぼんでしまったり、また患者さんが引き抜いてしまったりして抜けてしまうことがあります。
でも、胃ろうカテーテルを挿入して1ヶ月以上たっていれば、挿入部の皮膚から胃の壁までは、瘻孔(ろうこう)というトンネルができ、またお腹の壁と胃の壁もくっついている(癒着している)ので、簡単には胃の内容物がお腹の中には漏れ出しません。
腹痛・発熱・お腹の張りなどいつもと違うお腹の症状がなければ、救急の処置はいりませんが、チューブが抜けてからあまり時間がたってしまうと瘻孔が時間とともに閉じてきてしまい再挿入が難しくなることがあるので注意が必要です。 かかりつけの医師や担当看護師に連絡してください。 事前に指導を受けていれば、抜けたカテーテルや代用チューブなどを挿入してもらうこともあります。
しかし、腹痛・発熱・お腹の張りなどいつもと違うお腹の症状があるときは、腹膜炎などの可能性もありますので、これもかかりつけの医師や担当看護師に連絡して指示を受けて下さい。
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