老いを思う


 週1回のコラム「健康問題アレコレ」の連載を日刊工業新聞に始めたのは、2010年1月である。患者として、知っていたら得することを思いつくまま書き綴ってきた。その中から高齢者に関係ある情報を順次掲載していく機会をいただいた。私自身、還暦を迎えたにもかかわらず、ありがたいことに計352歳になる4人の親が関西に健在である。せっせと東京と大阪を往復しているが、おそらく親を初めて介護し、子どもからは介護してもらえない初めての世代になるのだろう。そして最近は、親の老いを「やがてわが身」ではなく、「もうすぐわが身」と思うようになっている。ここでの情報が、皆さんの老いに対する準備に少しでも役立てば幸いである。

岩石隆光 医療ジャーナリスト・社会福祉士 毎日ライフ・JAMA(米国医師会雑誌)日本語版元編集長

  世界の高齢者
高齢化社会、天寿を全う 感謝の気持ちで死者を見送る
健康寿命を延ばす生活 実践に遅すぎることはない
英国の百寿者 長生きほど老い支度不可欠
世界の健康格差広がる 肥満や高血圧、低所得国で上昇
医療・福祉のIT化進む 地域格差解消や介護負担軽減
動きだす地球規模の創薬プロジェクト アルツハイマー治療薬開発へ
アマゾン先住民の暮らし 「医学進歩=幸せ」でないことも
生涯教育プログラムEdventure 旅を通して、賢く生き、老いることを学ぶ
豊かな死ランキング 日本23位、施設不足や医療費高く
高齢者の生活を国際比較 日本の問題点浮き彫りに

  米国の高齢者
認知症の危険因子改善 まずは生活習慣病対策から
米の「月ロケット計画」 10年以内にがん治療学底上げ
人生は80歳代でハイライト 多様な生き方を支える改革を
終末期医療への心構え 指示書や代理人を通して意思表示
リタイアメント・ビレッジ 米国流の攻めの老い支度
東アジアの暮らしに興味 「老いは自然」高い幸福度
米ホスピス・プログラム 専門スタッフが終末期ケア
ニューヨーク市老人局が推奨する 健康時に終末期医療の備え
病気は一人で悩まず 自然に生まれる助け合い
スーパーマンも要介護 芸術に親しみ老後生き生き

  日本の高齢者
元気印の高齢者ゴルファー 上手なお酒との付き合い方を学ぶ
上手に筋トレを取り入れる 加齢による身体機能の低下を防ぐ
成年後見制度普及へ 認知度向上や人材不足解消を
深刻な高齢者の自殺問題 うつ病対策が何よりも重要
物忘れの老い支度 上手な介護で認知症軽快
長寿国の高齢者ケア 患者本位の医療・介護が必要
老人力は100歳を超えて本物になる 世界一元気である105歳は超多忙
健康長寿マイスターに学ぶ まずはスマイル楽観主義で
終末期の在宅医療 家族の思いと本人の気持ちを調整
病院完結型から地域完結型医療へ 環境を整え人間らしい生き方を
介護保険で家族に負担軽減 心のケア、地域ネット充実を
テレビ小説にヒント 地域社会が高齢者を支える